カブトムシの体はどうしてあんな形をしているのでしょうか。
皆さんは、カブトムシと聞けばすぐにこんな形の角があって色はこうこうと思い出すことができるぐらい有名で良く知っていると思います。
でも、本当に知っていますか?
確かめるのであれば、カブトムシの絵を何も見ないで描いてみると良いでしょう。
実際に描いてみるとあれっここどんな具合だったのかな、角は何本だったのかなといった良く知っているはずの事がわからない人もいるのではないでしょうか。
カブトムシを飼育する事はそれだけでもおもしろい事なのですが、せっかく飼育するのであればカブトムシの本当の姿を良く観察できるとっておきの機会でもあるのです。
カブトムシをよく眺めてみるといろいろな疑問が出てきます。ここではカブトムシの観察でよく出てくる疑問などについてお話したいと思います。
カブトムシの角は何のためにあるのか
カブトムシの立派な角は皆さんも良く知っている通り昔の武士のカブトの形をしていて、名前もそこからつけられたのですね。
この角がどうしてあるのか、そしてどうしてオスだけにあってメスにはないのか考えてみたことがあるでしょうか。
日本のカブトムシを含めて世界中にカブトムシの仲間は1,600種以上もいるのです。
その中には角がまったくないものもいれば、4本もの大きな角を持っているカブトムシもいます。角の形や生え方で種類を見分ける事もできるぐらいです。
角の役目は強いオスを証明する事です。実際に大きな角を持っているとエサの競争で便利です。
エサの競争に勝つとそれだけ多くのメスに出会う事ができます。それでカブトムシの角はあのように立派になったのです。
でもカブトムシを飼っていると上のような本の知識は本当に正しいのだろうかという疑問も出てきます。
それはあれだけ大きな角を持っていると疲れるだろうにと思うからです。
そして本当に大きな角があるカブトムシは小さな角のカブトムシよりも長生きしないような気がします。
カブトムシの角の大きさや形はいろいろ違いが多いのですが、きっと環境にあわせて都合良く変える事ができるのです。
今のカブトムシの形はカブトムシの仮の姿で、昔はもっと違う形だったかもしれませんし、これからもどんどん変わっていくのではないかと思います。
それにカブトムシの角がエサの競争だけであれば、メスにも生えていてもいいはずです。
ところが世界のカブトムシでもメスに角があるのはあまり例がありません。メスは産卵するので産卵にじゃまになる角が必要無いという意見もあります。
カブトムシの色
カブトムシを飼育していますと、体の色の違うものが多い事に気づきます。
赤っぽい色のものもいれば、真っ黒いカブトムシもいます。これはメスもオスも色の違いが見られます。
自然の中では同じ色を持っているよりも違った色の方が目立ちにくくて有利です。
目立ってしまうと鳥などに見つかってしまいやすくなります。
本当は真っ白いカブトムシもいても良いように思いますが、白いカブトムシは生まれても子孫を残せなかったというふうに考える事もできるでしょう。
もし皆さんがカブトムシの飼育が得意になって、人工繁殖でたくさんのカブトムシを誕生させるようになったら、きっと白いカブトムシや緑のカブトムシも生まれてくるかもしれません。
大切に育てて色の変わった新しい種類を作ることもできるかもしれませんね。
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