カブトムシの成虫の命は夏の間だけでとても短いのです。
カブトムシの成虫の飼育はほとんど夏休みと同じぐらい短いと思ってください。
でもカブトムシの幼虫から飼育するのであればもっとながく楽しむ事ができます。
では幼虫はいったいどこにいるのでしょうか。
皆さんはカブトムシの幼虫のすがたを見たことがありますか。
まだ見たことがない人は図鑑などで調べてみてください。
カブトムシの幼虫は白くて小さな頭があってコロコロとしてかわいい形です。
幼虫の見分け方
よく似た幼虫はカナブンなどがいますので間違えやすいですが、住んでいるところが少し違います。
カナブンの幼虫は普通の畑や土の中にもよくいます。
カブトムシの幼虫はクヌギやコナラなどの落葉樹の落ち葉が積もったところに生活しています。
果樹園のゴミ捨て場などの中にもたくさん住んでいる事があります。
畑の堆肥をつくっているところでは堆肥の中にたくさんいることもあります。
カナブンの幼虫よりもカブトムシの幼虫の方が大きくなりますが、小さいときは見分けが難しいです。
地面に置いておくとカナブンの幼虫は足を下にして動き始めるのですが、カブトムシは背中を下にして動くという特徴もあります。
よくわからない時でもカブトムシの集まる木の近くで見つけたものならば、幼虫を見つけるのはそれほど難しくはありません。
クワガタやカミキリムシ、そしてタマムシの幼虫もカブトムシの幼虫に似ていますが、枯れた木の中に住んでいるので区別できます。
オスとメスの見分け方
幼虫の時であってもカブトムシのオスとメスがわかるそうです。
オスはおしりの近くにV字の印が見えるので見分ける事ができます。
興味がある人はインターネットで詳しく調べてみると良いでしょう。
幼虫を手に入れたら
幼虫がたくさんいる時は、病気や弱ったものは避けて元気の良いものを選びましょう。
幼虫は白くてツヤツヤとしたものが元気です。黒っぽい色や斑点があるものは病気などの心配があります。体にたくさんダニがついているものは避けましょう。
幼虫の中にはまれにキノコに寄生される病気もあります。漢方薬で「冬虫夏草」といわれるものがありますが、「冬虫夏草」はカブトムシの幼虫である場合もあります。
幼虫を直接手でさわると病気になりやすいのでプラスチックのスプーンや割り箸などで扱うようにします。
幼虫のエサは土の中の栄養分(木クズや木の葉、キノコの菌糸など)です。
幼虫がいた場所の土を利用してもよいですが、他の虫の卵やダニなども入っていますのでお店で販売されている幼虫用のマットを準備するとよいでしょう。
もちろんオガクズを発酵させて自分でつくる事もできます。
たくさん幼虫がいる場合は、大きな衣装ケースで12匹ぐらいいっしょに飼育することができます。
不思議な事に幼虫同士で相談でもしているのかいっしょに育てていると自分たちで間隔を調節して生活できるようです。
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