カブトムシをはじめて飼育してみようと思う人の中には、失敗しないで上手に飼育するのはとても難しいのではないかと心配な人もいるかもしれません。
カブトムシが大好きな事は人に聞いてもなかなかうまく教えてくれないという悩みもありますね。
でもこれからお話するカブトムシの嫌いな事に注意するだけでも上手に育てる事ができると思います。
触られるのが大嫌い
カブトムシは犬や猫とちがって人間に触られるのは大嫌いです。
カブトムシも飼育しているうちに馴れてあまりいやがる事が無いようにはなりますが、それでもカブトムシにとって気持ち悪いのをガマンしていると考えた方が良いのです。
ですからあまりむやみに触ったりしない方がカブトムシのためになります。
オスの角の部分は持ちやすいのでつい触ってしまいやすいのですが、この部分はけんかをするための武器なので触ると怒ります。
カブトムシは怒るとストレスがたまって弱ります。あまり疲れすぎるとエサも食べなくなって早く死にます。
明るいところが嫌い
カブトムシは本当は夜行性の昆虫です。
暑い夏に元気に活動して街灯などの光に集まってきたりしますが、本当は薄暗い木陰のような場所で涼しいところが好きなのです。
飼育する時は窓際のような明るいところより日陰で風通しの良いところに容器を置きます。
昼間は床のマットにもぐりこんで寝ている事もありますので掘り返したりして寝ているじゃまをしないようにしましょう。
くさいのが嫌い
カブトムシはとてもにおいに敏感な昆虫です。
自然の中では遠くにある木の蜜のありかもちゃんとわかるぐらいです。
頭についている2本の触覚はにおいを感じる器官です。
触覚を絶えずふるわせてにおいを感じとっています。
カブトムシの好きなにおいがあるように、きらいなにおいもあるのです。
たとえば人間の出すタバコのにおいや蚊取り線香のにおいがすると元気がなくなります。
他にもいろいろ嫌いなにおいがあると思いますので注意してみましょう。
マットに使うオガクズの中にもカブトムシの嫌いな木(クスやスギ、マツなど)が混じっていると元気がなくなりますので注意してください。
自分のウンチ(水のようなもの)のにおいも好きではありません。
飼育しているとよくウンチをしますが、元気良くおしりから飛ばします。
きっとくさいので遠くに飛んでいって欲しいからなのです。
容器の中はすぐにカブトムシのウンチでいっぱいになりますので、くさくならないようにマットを交換したり容器を洗ってあげるとカブトムシも快適です。
体が汚れるのが嫌い
カブトムシの体はどうしてあんなにツルツルでピカピカなのでしよう。
それはカブトムシが水や汚れから体を守るしくみなのです。
カブトムシは体が汚れると足などをすりあわせて汚れを取ろうとする行動も見られます。
汚れがつくと病気になったりダニが寄ってきたりしますので、体をきれいにしたいのです。
うるさいのが嫌い
カブトムシには人間のような耳はありません。でも音が聞こえないかというと人間よりずっと良く聞こえます。
これはカラスなどの外敵から身を守るための能力で空気の振動で音を感じるのです。
飼育する場所も人の多い騒がしいところに容器を置くとストレスになりますので注意しましょう。
乾燥が嫌い
カブトムシは少し涼しい朝夕時や雨の前後によく活動します。
空中の湿度が高い方が食欲もあり元気に生活できるのです。
飼育しているときも容器の中がカラカラに乾いていると元気がなくなります。
乾燥が強いと手足の関節や触覚が簡単に折れやすくなりますので注意しましょう。
暑い昼間は床の中にもぐりこんで、夜になるとゴソゴソ起き出してエサを食べるというのも普通です。
他の虫が嫌い
カブトムシの習性は他の虫と競争してエサを食べているので、エサの場所をめぐるなわばり争いがよくあります。
特にオス同士はよくケンカをします。メスとオスは繁殖の時は仲は良いのですがやっぱりエサが少ないとケンカします。
カブトムシを飼育する時は、小さな容器には1匹だけで飼育すると長生きします。
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